内容説明
情熱に燃えた下級武士たちの潔癖な愛国心のみで、明治維新ができたと考えるのは底の浅い歴史認識である。維新途上で倒れていった草莽の志士たちの行動原理はなんだったのか!また生き残った明治の元勲たちはどうしてヒーローになり得たのか!司馬遼太郎のヒーローたちは本当はなにものだったのか…日本の外交問題の脆弱さはすべてここに集約されている。
目次
第1章 文久二年の巨大な謎(おかしいじゃないか!攘夷志士の海外渡航;怪しすぎるッ!長崎グラバー商会 ほか)
第2章 外国は、日本を支配しにやってきた!(不愉快きわまりない脅し外交;ペリー以来変わらぬアメリカの日本観 ほか)
第3章 坂本龍馬と秘密のインナー・サークル(ジョン万次郎という男;イギリスの工作員としての「龍馬がゆく」 ほか)
第4章 幕末ゲバゲバ・尊皇攘夷事件クロニクル!(幕末尊王攘夷思想の誕生;SEA OF BLOOD 幕末血みどろ事件簿 ほか)
第5章 幕末に英雄はいない!(宿命のライバル勝海舟と小栗忠順;吉田松陰の行動力こそ評価すべきだ ほか)
付録
著者等紹介
副島隆彦[ソエジマタカヒコ]
1953年福岡生まれ。早稲田大学法学部卒業。外資系銀行、予備校講師を経て、現在、常葉学園大学教授。小室直樹氏を師と仰ぐ。日米の政財界・シンクタンクに独自の情報源をもち、鋭い洞察に満ちた論評を展開。ホームページ「学問道場」や講演会では、メディアが触れないタブー領域にも果敢に挑戦し、過激な発言発信で人気を博す
ロシナンテ青木[ロシナンテアオキ]
イラストレーター。油彩からドローイング、スポーツ、コミック等、その守備範囲は広し。今回初めて劇画に挑戦。コミック、劇画、墨絵等を駆使。試行錯誤の中にも炸裂する副島節に思想劇画としての肉付けを試みる。新潟県出身。多摩美術大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。